戒師が答えるべき十種の言葉(1)
最近、『律宗新学名句』を読んでいたのだが、気になる一節を見出したので紹介しておきたい。戒師十種答法一に言わく、能くす。二に言わく、可なり。三に言わく、是なり。四に言わく、善く自ら修行せよ。五に言わく、放逸せざれ。六に言わく、善哉。七に言わく、好し。八に言わく、起て。九に言わく、去れ。十に言わく、依止を与う。『律宗新学名句』戒師による十種の答え方、ということなのだが、問題はこれをどの段階で用いるのか?ということである。そこで、中国成立の律宗文献を見ていくと、以下のような文脈が見られる。四分に云く、答えて言く、爾るべし、(もしくは)汝に教授す、(もしくは)清浄にして放逸なること莫れ、と。弟子、答えて云く、頂戴し持つ。下文、更に十種の答法有り。南山道宣『四分律刪繁補闕行事鈔』巻上之三「受戒縁集篇第八」以上であり、やは...戒師が答えるべき十種の言葉(1)